“RE-LAX DESIGN WORKS タクビトモオの Design Holic な日々”

Illustrator Asa × RE-LAX DESIGN WORKS at 京都イベリコ屋


すっかり暑くなり、もうすでに夏真盛りかと思わせる連日の猛暑ぶり…皆様はいかがお過ごしでしょうか。暑さに負けてなるものかと、少々バテ気味の身体に喝を入れるため、しばらくぶりの自転車にまたがろうと思ったのですが、あまりのブランクに少々気弱になりまずはバイク…にまたがる毎日です。知ってましたかー?バイクに乗ると前頭葉が活性されて認知機能がアップするって…。と、まあ脳トレを兼ね…車よりは燃費がいいだろうと、バイクに乗ってエコロジーに貢献しているつもりの筆者ですが、脳トレしているつもりが6月も終わろうとしていることに気がつかないというボケっぷりでして…久しぶりのブログとなります…。
6/12 に OPEN した“京都イベリコ屋”さんのグラフィックアプリケーションやウォールペイントをアートプロデュースという形でお手伝いさせていただきました。当社にデスクを置く新進気鋭の女性イラストレーター・ Asa のイラストが炸裂です。“イベリコ屋”さんは世界最高峰のイベリコ豚ベジョータ使用の専門店で神戸・大阪・東京などに FC 展開をしておられるのですが、“京都イベリコ屋”さんのオーナーさんのご要望でエントランスの階段スペースに“何か”を描くこととなりました。“何か”って、もちろん迷わず“黒ブタ”さんですよねー♪愛らしくて毒々しいヒップでキッチュな黒ブタ…それでいて女性オーナーのお店らしい上品な内装の雰囲気を壊さないをようグラフィカルに洒落たタッチで…と Asa にオーダー。…流石ですイラスレーター Asa ! 一発でイメージドンズバのヒップでキッチュな黒ブタキャラクターを誕生させちゃいました。 OPEN 前日より OPEN 時刻寸前の2日で90匹あまりの黒ブタキャラクター“イベリ子 + company ”を当社 Web Design Team スタッフ・ Sino との二人で描き上げました。デザイン事務所はこだわります!おそろいのツナギ姿での作業です。(笑)やはり“手描き”はよいものです。1匹1匹それぞれにそれぞれの個性があるように見えます。インクジェットプリントでは出せない味わいがあります。
ぜひ一度“京都イベリコ屋”さんの“イベリ子 + company ”に会いにいって下さい♪イラストレーターAsa × RE-LAX DESIGN WORKS のグラフィックは当社ウェブサイトでご覧になれます。( Coming Soon )
では、また…。暑ぃ。

「骨」展 in 21_21 DESIGN SIGHT


ここ数日間、東京での業務に出向いておりました。

スケジュールが少し変更になり、幸い時間ができたので、かねてより気になっていた東京ミッドタウン・ガーデン内21_21 DESIGN SIGHT で開催されている “「骨」展” に行ってきました。デザイナーとエンジニアの顔を持つ山中俊治氏ディレクションの「骨」「骨格」をキーワードに12組の作家が繰り広げる “ホネワールド” なのだが、これがなかなか面白い。さまざまな視点からのアプローチで “骨” を見せている。「骨」というと「BONE」を連想させるのだが、このインスタレーションはそれにとどまらない。あくまで “骨” という概念的なアプローチではなく、日頃、我々が普通に目にする “形” の下にある骨格の重要性、またその “骨” の持つ機能、そして “骨” の持つ可能性をテクノロジーを駆使し、インタラクティブな手法でそれぞれの作家達が表現している。

デイレクションされた氏の意図はわからないが、私は今、この時代においてとてもタイムリーなテーマではないかと思った。私は建築を主としたデザインを生業としているのだが、建物においても家具などを制作する際、その “骨” はクライアントの手に渡るときまったく見えなくなってしまっていることが多い。クライアントは表面のフォルムにこだわる。もちろんそれでよいのだが、実はその下に隠されている “骨” こそが重要であり、完成されたもののクオリティーの高さと “骨” をしっかりつくることは相乗していることをもっとクラアントである消費者達に知って欲しい。人の身体でも“骨”をしかるべき箇所にしかるべき姿で配置してやることで、体調やそのスタイルまでもが激変するといったことからもわかるように “骨” がいかに重要であるか知ってほしいと思う。このことはすべての “モノ・コト” にあてはまるように思う。建築物も例外ではなく “骨” をちゃんとつくってやることでまったく同じサイズの立方体をつくったとしても“ちゃんとつくっていない”ものとはフォルムの美しさに差がでる。もちろん人の身体でいう “体調” の部分である “耐久性” や “機能” にも大きく関わってくる。自画自賛であるが、いつも自社の建築現場では基礎の配筋や構造の美しさにみとれている。WEBデザインやグラフィックにおいてもその表面の下層にある “骨” とも呼べる制作過程における “正確さ” や “誠実さ” は非常に重要である。
表面にばかりとらわれ、その下にある本質に目を向けることを忘れていたツケが少なからずとも今の時代に反映しているのではないか。そのような意味でも今こそモノ・コトの本質である“骨”を考えることをして欲しい。

 “「骨」展” は生物の骨を見ることで神の創造物である絶対的な真理の “骨” を思い知り、現存するプロダクトの骨を見ることで今の我々を取り巻く “骨” を確認でき、テクノロジーによるインタラクティブな骨に触れることで 今後の“骨” の大いなる可能性を期待させてくれる。
「骨のあるヤツ」「バックボーン」などという言葉では “骨” の大切さを教えてくれる。上っ面であるフォルムばかりにとらわれず、本質ともいえる “骨“ に目を向け “本物” を見極めることで “よいモノ” に出会うことができるばかりか、 “よい人間関係” もつくることができる。天下国家に至るまで “骨” によって左右される、といっても過言ではないように思う。長々とうんちくを垂れてしまったが、 “「骨」展” そんなこんなを考えさせてくれる有意義なインスタレーションである。エンジニアはもちろんデザインに関わる者からそうでない者、また大人から子供までもが楽しみ、学ぶことのできるアミューズメントな要素をも備えた秀逸な展示であった。

皆さまにもぜひぜひ足を運んでいただきたいと思う展覧会でした。